澤井教育長が令和4年3月31日付で退任され、片桐教育長が4月1日付で就任されました。澤井教育長には、価値観の多様化する教育行政や、突然のコロナ禍での対応など大変なご苦労を頂きました。しかし、その中にあっても多くのご功績を残され、飯島町の発展にご尽力いただきました。
新任の片桐教育長には、教育者としての多くの経歴や識見をお持ちの方で、飯島町の教育行政を先頭に立って支えて頂けるものと確信しております。共に、教育環境の整備や、子供たちの飯島町への郷土愛を育む施策を推進したいと思います。
澤井教育長退任

澤井教育長は、平成28年4月に教育長に就任以来、6年間、その優れた見識と豊富な経験を生かし、卓越した指導力と実践力をもって町の教育行政の推進、充実にご尽力いただきました。
就任された初年度の子育て支援センターの竣工をはじめ、保育園や小中学校のエアコン整備、GIGAスクール対応、先ごろ竣工した給食センターの新築など、数々の施設が整備され、グレードアップしました。そうしたハード整備の一方、子育て支援のための人的環境の整備を重視し、手腕を発揮されました。
生涯学習の分野では、B&G海洋センタープールのリニューアルや艇庫の活性化、伊那県発足150年にちなんだ伊那県ウォークや講演会、各種スポーツ大会や文化イベント、成人式等、数多くの行事に心を配り、文化館の活性化や柏木運動場の再整備などの難題には、陣頭に立って指揮をとられました。
令和2年2月、当時の総理大臣による突然の学校休校要請に始まった新型コロナの感染対策には、とりわけ心を砕いていただくこととなりました。ご苦労が多かったことと思います。保育園や小中学校の対応のみならず、子育て支援センター、スポーツ施設、文化施設、公民館などにも目を配り、その結果、多くの人が集う飯島町の教育施設から集団感染を起こすことなく今に至っています。
生活様式が変容し、大人も子どもも価値観が多様化した昨今、教育をめぐる課題は年々複雑になっていますが、澤井教育長は、豊富な経験に基づく対応力と、問題の本質を見抜く鋭い分析力で的確な方向性を示し、飯島町の教育行政をリードしてくださいました。
教育長の職務とは別ですが、上伊那の高校再編会議のトップを務められたり、長野県の教育のキーマンとして「ラーン・バイ・クリエイション・ナガノ」というフォーラムで講師を務められたりと、町外からも実力が高く評価された教育長でした。
他方で、お人柄はとてもソフトで明るく、多彩な経験談やマニアックな趣味の話を披露していただける酒席を楽しみにしている部下も多かったと聞いています。
そんな、誰からも慕われる澤井教育長には、これからもまだまだお力を発揮していただきたいところですが、このたびご勇退を決意され、後任に席を譲ることとなりました。
長年にわたるご功績、ご努力に対しまして改めて深く感謝申し上げますとともに、今後はますますご壮健で多方面にわたり大いにご活躍されますことを、心からご期待申し上げ、ごあいさつといたします。
長い間大変お疲れ様でした。ありがとうございました。
片桐教育長就任

片桐 健教育長は、昭和58年4月より県内の各小学校教諭や長野県生涯学習推進センター 主任指導主事を務められ、平成23年には諏訪市立豊田小学校の校長として、また、平成28年には駒ケ根市立赤穂東小学校の校長としてお勤めいただいておりました。
令和2年度からは、町教育委員会の指導主事として勤務いただき、町の教育振興に大きく貢献をいただきました。
今後、新教育長に取り組んでいただく施策としましては、第6次総合計画において、『子供の元気と学びの力でいきいき豊かな暮らし』を基本目標に、子育てに関する経済的負担の各種軽減施策や、小中学校におけるICT教育の充実、また生涯学習関係では、町民誰もが生き生きと充実した人生を送ることができる生涯学習の環境整備等があり、特に、地域の宝である飯島町のこどもに、大人になってふるさと「飯島」を感じられる学習活動の充実に力を入れてもらいたいと考えております。
片桐教育長におかれましては、今までの経験を生かして、教育委員会の代表として教育行政の振興にご尽力いただけるものと思いますので、職員の皆さんも、片桐教育長の目指す教育行政の実現に向けて、供に取り組んでいっていただくようお願いします。